そもそもコーポレートサイトは何のためにあるか
コーポレートサイトは「会社の全体像を伝える、信用づくりの中心」になるWebサイトです。LPが「特定のサービスを売るための一本道」だとすれば、コーポレートサイトは「会社という建物の入口」で、事業内容、メンバー、実績、採用、お問い合わせまで、複数の動線が集約された場所です。
重要なのは、コーポレートサイトの目的は「直接的な売上」ではなく「信用」だという点です。発注前、採用前、取引前に検索される瞬間に、整った情報があるかどうか。これが事業の意思決定に静かに効いてきます。
動くべき 5 つのトリガー
Studio 凛 が初回ヒアリングで「今が動くタイミングです」とお伝えするのは、次の 5 つのうち 1 つでも当てはまる場合です。1 つで十分。複数当てはまるなら、優先度を上げて検討してください。
取引先・元請けから「会社名で検索しても出てこない」と言われた
BtoB の取引で、相手側の社内決裁を通すために、まず会社名で検索される場面が必ずあります。検索しても何も出てこない、SNS だけ、古い情報だけ、というのは案件の機会損失に直結します。
採用に動き出すタイミング
求人媒体に出す前にコーポレートサイトを整えておくと、応募者が会社名で検索した時に「ちゃんとした会社だ」と感じてもらえます。逆に、求人を出した後にサイトを作り始めると、応募率の低い数ヶ月を過ごすことになります。
既存サイトが 3 年以上前で見た目が古い
Web デザインの「古さ」は、業界外の人にも直感的に伝わります。3〜5 年でデザインの常識は更新されるため、特にスマホ対応が雑な、表示速度が遅い、SNS 連携がない、というサイトは、信用の足を引っ張ります。
事業内容が増えて LP では収まらない
創業時に LP 1 枚で始めた事業が、サービスを 2〜3 個に増やした、対象顧客が広がった、メンバーが増えたなど、複数の動線を持つ規模になったタイミング。LP を増やすよりコーポレートサイトに統合した方が、運用も SEO も楽になります。
法人格を取った直後(合同会社・株式会社化を含む)
個人事業主から法人化、合同会社から株式会社化、屋号変更などのタイミングは、対外的に「会社として動き出す」シグナルです。登記後 3 ヶ月以内にコーポレートサイトを整えると、印象がスムーズに切り替わります。
「まだ早い」3 つの場面
逆に、Studio 凛 では次のような場合は「もう少し事業を固めてからにしましょう」とお伝えしています。投資のタイミングを間違えるリスクの方が大きいからです。
- 事業内容・サービス内容がここ 3 ヶ月で何度も変わっている — メッセージが固まる前にサイトを作ると、半年後に作り直しになります。LP 1 枚で検証してから動く方が無駄が少ないです。
- 予算は確保できるが、公開後の更新体制が決まっていない — コーポレートサイトは公開がスタート地点です。「誰がいつ何を更新するか」が決まっていないと、半年後には情報が古いままのサイトになります。
- 採用も取引も、検索される予定が当面ない — toC のローカルビジネスや、関係者経由でしか取引が起きない事業の場合、コーポレートサイトの優先度は下がります。代わりに、Google ビジネスプロフィールや SNS の整備の方が効きます。
サイトを作る場合、最低限揃えておきたい情報
「動くタイミング」と判断したら、次は中身です。最低限の情報は次の 6 項目で、これだけ揃えば、初対面の相手に対して恥ずかしくないレベルになります。
- 代表挨拶 / 創業背景 — 一段落で十分。「なぜこの事業をやっているのか」
- 事業内容 / サービス一覧 — 何屋さんかが 3 秒で伝わる構造
- 会社概要 — 法人名、所在地、設立年月、代表者、業種、許認可番号
- 実績またはサンプル — 数より「課題と解決」が伝わる 3 件
- 採用情報 — 採用予定がなくても「現時点では募集していません」と書く
- お問い合わせ — フォーム + メール、レス目安(◯営業日以内)
「LP から始める方が良い」場合の判断
コーポレートサイトを作るほどの規模でない、まずは 1 つのサービスを世に出したい、という場合は、LP から始める方が圧倒的に効率的です。Studio 凛 では、LP(15〜20万円目安・約2週)とホームページ(30〜50万円目安・約4週)を、状況によって使い分けてご提案しています。
LP からスタートして、6 ヶ月〜 1 年運用したあとにコーポレートサイトに統合する、という流れもよくとります。詳しくは「ランディングページを作るメリットとは?」の記事も参考にしてください。